あえて、質問させてください。【皆さんは、何のために、外壁塗装をするんですか?】
答えは、人それぞれです。例えば、【長持ちさせたい】【印象を変えたい】【雨漏りが気になる】など、どれが正解で、どれが間違いなんてことはありません。皆さんが求めるものが正解となります。
ただ、外壁塗装の結果が、分かるのは約10年先です。だからこそ、【口先だけの提案や小手先だけの見せかけ工事】などに騙されてはいけないんです。
外壁塗装の結果が、分かるのは、10年先?
どうして、早ければ5年で劣化(耐候性)するのか?それには、いくつか理由があります。
- 施工業者に塗装の知識が無いこと(綺麗になる事と塗装することは別物です)
- 値段優先で、見積もりを見てしまう
- 上塗りの性能で選んでしまう(例 シリコン、フッ素、無機など
- その他
その多くは施工業者や営業会社が出してくる【見せかけの提案】が原因です。【かっこいいパンフレット】に頼ったり、【あたかもこれが当たり前ですよ】という内容で提案をしてきます。また、申し上げにくいですが、皆さんにも理由があります。それは、値段で判断してしまうことです。こればかりは、お金が関係してくるため、何とも言えません。しかし、金額が同じでも全く施工の内容が違うものであればどうでしょうか?
99点塗装は、その内容を突き詰めた提案になっております。
では、50点塗装とはどのようなものなのか?
※決して、各社の塗料を否定しているわけではありません。また、他社様の提案を否定しているわけでもございません。
1について
【サイディング用フィラー】【SDサーフエポプレミアム】と書かれていますが、下塗り剤ではありません。特にご注意ください。メーカーが下塗りとしても使えますよ!と言っていますから、大丈夫です!と言われた場合でも信じてはいけません。あくまでも、下塗り剤として【も】使えます。と書いてあるだけです。また、【サイディング用サフェイサー】【サイディング用微弾性】と表記されている場合も、同じです。もし、この1を下塗りとして使います!という業者は、塗料のことをわかっていません。さらには、その後の工程や塗料選定の際にも知識不足が露呈するでしょう。
2について
水性シリコンとだけ書いてあるパターンです。どのメーカーの、どのシリコンなんでしょうか?この手の見積もりを持ってくる業者は、【やっつけ仕事】をする可能性が高いです。カタログ上では、高耐侯のシリコン塗料を見せておいて、使用する塗料はグレードダウンしたシリコン塗料を使うこともあります。
3について
(※細かなクラックは埋まります)。はい、確かに、合ってます。ですが、クラックは埋めるものではなく、補修するものです。補修しきれないぐらい小さなものは、1のサイディング用フィラーで埋めますが、補修とは別物になる為、再発してしまう可能性が高くなります。(あんどう塗装店では、1を使って、クラックを埋めません。違う方法を取ります)
4について
(※下地補修有とだけ、書いてあります。どのような下地処理をするのでしょうか?具体的な工法や使用材料など、書いてあるべきです。この手の業者さんは、大半が【シーリング】(コーキング)で補修しますよ!と言っているはずです。どのような下地補修かにもよりますが、【適材適所】で施工しなければいけません。このあたりの細かなことが大きな差を生んでいきます。それが50点塗装と99点塗装の違いでもあります。
5について
見積表記についてですが、金額は問題ではありません。高くても安くても、その業者さんなりの金額ですから、全く問題ありません。しかし、なぜ、㎡単価なんでしょうか?もちろん、一昔前の【一式】というのは論外ですが、この平米単価こそが、皆さんの目をくらます表記になっています。【一式】がブラックなら【㎡単価】はブラック寄りのグレーです。もっと、ホワイトな見積もりも存在します。
※補足 あまりにも少量や少ない施工の場合は、一式と書くことは、どの業者さんでもあります。
6について
高耐侯シリコンとは?今回、エスケー化研様の商品を例に挙げておりますが、プレミアムシリコンより高耐侯のシリコンは、エスケー化研様の商品群にも多く存在します。それにも関わらず、なぜプレミアムシリコンなんでしょうか?察するに【安くて、それなりの品質】を提供できるから。だと思われます。もしくは、プレミアムシリコンこそが、高耐侯のシリコンと思っているのか、値段候と知っててプレミアムシリコンを提案しているのか。
7について
プラチナSIをぜひ、ググってみてください。検索にヒットしないと思います(2024年現在)検索してもあまり、情報が出てこない塗料や材料は、訪問販売やOEM商品という可能性が非常に高くなります。その場合、施工単価が4000円とか5000円になっており、高額見積もりになっていると思われます。また、一般の塗料販売店で購入できない塗料【FC展開している塗料】【メーカー共同開発】等といったように、どこかの組織に属さないと買えない塗料は、かなりブラックボックスに包まれています。逆にブラックボックスにしておかないと、見積もりの値段を操作できないからです。また、この手の材料は施工実績が明らかに少ないです。日本中合わせても、たかが10万件の実績がある程度です。関西ペイント様やエスケー化研様など有名塗料メーカーの実績数は、優に1000万件を超えます。100倍も実績数が違います。施工店側の都合(値段)でこの手の塗料が使われているケースが散見されます。